支配からの脱却

偽覚者伊勢菊理に騙された元弟子のブログ

嘘つき

散歩がてら歩いていけるカフェに寄った。
長年連れ添った愛車を最近手放したので、散歩する機会が増えた。


とても大事にしていた愛車だったが、案外アッサリと手放せた。ヤツを隣に乗せて、ヤツがここにいくと決めたところにどんなに遠くても走っていった。運転の仕方まで愚痴愚痴言われ、おまけに音楽は自分が気に入らない曲は聴くなと言われる。

眠くても、合唱の曲かクラシックしか聴けない。
ヤツは自分の歌声はとてもきれいで、上手いという自負があった。

歌に私を巻き込んで散々な目にあった。ヤツはやりっぱなしで後片付けという片付けはしない。けじめをしっかりしない人だった。
だから死んだあとも残された私がヤツの後片付けをすべてやった。
家族は葬式あげて、終わり。おまけに、何かあってはいけないからと、家においていたものを持って帰ってほしい、と亡くなった翌日に言ってきた。

亡くなった当日と、その翌日、一人で病室の片付けをしていて疲弊している私にかまわず、自分たちの都合を押し付けられた。さすがに参ってしまった。スマホも、プライバシーが〜とか言われ、慌てて返しに行った。仕事関係のものが入っていたのだが真面目な私はヤツのスマホの中身を見ようとしなかった。たくさん証拠が残っていたのに。私の悪口もたくさん書いていただろう。

もとはといえばヤツが悪い。
一緒に住んでいたことは家族には話していなかったうえに、お金の支援してもらったことは誰も知らない(一部のお客さんだけ)
しかも何百万も。

ヤツは嘘つきだった。

年齢を隠し、四姉妹の末っ子だと言っていた。しかし、3女で、そのうえ長男もいたという。

長男はいないことにしてるというのが、ちょっと変な家族だなと後々思った。
ヤツを皆毛嫌いし、ヤツをのぞいて家族旅行をしていた。ヤツは家族の中でもおかしいと思われていたようだ。

家は祖父の家だ、と言っていたので信用していたが、実は父親の家だった。仏壇があるからヤツに管理のために住んでもらうことになった、らしい。
この家がまたボロボロで、何も片付けられていないひどい状態だった。その上誰も片付けにこない。食器など出っぱなし、キッチンなんてとても料理できるところではない(そこに住まわされたのだが悲惨だった、後述する)

ヤツはまわりに頑なに年齢を隠し、私にさえ隠した。そのうえ、白髪を見られたくないと、お金がないのに何度も美容院に通い、遠いところまでヘナをするためだけに車を走らされた。

悟りとは執着がなくなるものなのでは??と思っていたので、この一連のことや、自分が病気であってもう治らないとわかっていても、生きてやるという執念が、私にはよくわからなかった。


悟りと人格は関係ない、とどこかで見たのもあり、こいつのやることが悟りからのものなのか、もともとのものなのかがよくわからなかった。

とにかくコロコロと人格が変わるのだ。

友人として、かと思えばこどものようになり、親のようになり、師匠モードになり。

ヤツはみんな自分になりたがると言っていた。

4年間ヤツに振り回されたせいで、私は混乱に混乱を重ねていた。
ヤツを看病しきったあと、やりきった、という気持ちと、あとから湧いてくる、愛情だけではない憎悪。

これが愛憎か、と思った。まだ憎しみだけなら楽だ。憎み切ればいいだけ。しかし、ヤツのホンモノかわからない愛情があったために、憎みきれずにいた。私が尽くしたのは一体なんだったのか、、という状態になっていた。

休みたいのに休めない、ヤツが私から何もかもを奪っていった、許せない、悔しい、憎い。

あとからあとからわいてくる怒り。

車の中でどれだけ叫んだかわからない。ヤツのことを考えたくない一心で、瀕死の状態で通ったアルバイト先までの通勤時間、私は叫び続けた。

○○○○○みー!!!お前のせいで私は休めない、金返せ!!ふざけんな!!○してやる!!○ね!!私を○したいなら○してみろ!!早く○せー!!

気づいたら仕事場につく、という状態だった。声はカレカレ、もう、めちゃくちゃだった。それでもなんとか仕事をこなし、仕事先の仲間との交流で自分を保っていた。


ヤツが生きてる間もやり場のない怒りを叫ぶか、自傷するかでおさめるしかなかった。

ヤツに従ったせいで自分で自分を傷つけてしまった。


車は唯一の安全基地だった。コックピット。
行き場のなかった私を護ってくれた。

散々走ったしキズついた。車椅子まで乗せて、病院先では誘導された通りに停めたらコーンにすれてドアにキズがいった。もう疲れ果ててどうでもよくなっていた。

ヤツの運転はそれほどまでにうまいのか??というくらい、人の運転に文句を言う。白線を少しでも踏むと怒鳴る、道を間違えると怒鳴る、日の当たるところで停止すると怒る、前の車の排気ガスが当たるところで停まると怒る。
話を聞くのにヤツの方をみないと怒る。運転中である。ペットボトルの水をゴキュゴキュ飲み干して、そのボトルを後部座席にいちいち放り投げる。
私の車をなんだと思ってるのか。

じゃあおまえが運転しろと言いたい。おまえは何様なんだ。


車も新しい車を買えるお金があったんだ。こいつのせいで買えなかった。

こいつと関わったものを一つずつ手放していった。
まだ残っているものもあるが。

こいつは悪魔だ。

なぜこうもコントロールされてしまったのか、ちょうどいい本を見つけたが、まだエネルギーが足りずに読めないでいる。当てはまる項目がいくつかあった、、、。騙されたのは事実。簡単に騙される状況になっていた。今もまだわからない。正直怖い。洗脳が解けきっているともいえない。このままだとまた同じことを繰り返す。


落ち着いてから読んで勉強しようと思う。