支配からの脱却

偽覚者伊勢菊理に騙された元弟子のブログ

思い出したので書いておく

「あんたのせいでがんになった」

死んだヤツに言われたセリフ。


エネルギーヴァンパイアだと言われたこともある。

毎回運転は私だった、ヤツは助手席に座っていて、私の負のエネルギーがあたったからがんができたのだと言われた。ヤツは右胸に腫瘍ができていたのだ。

私は返す言葉がなかった。

私のせいですすみません、と謝ってしまった。

自分が悪いと思うなら考えて行動せよ、と言われた。


病院に一切いこうとしなかったため、ヤツの希望を叶えるために動き回った。

座椅子を買ってきてといわれたら、買いに行く。

呼吸が苦しいため、横になれない。
車でドライブしていると、座った姿勢でいられるためにまだ楽だったようで連れて行けと言われたらドライブするしかなかった。

海につれていくよう言われ、水着も買って、介助しながら海に浸かった。私は日焼けで皮膚をやけどしてしまった。

健康食品を扱っていたため、それでなんとかよくしようとしていた。安いものではなかったため、売上が全部その購入に流れていく。

民間療法にも頼った。

誰にも頼れない。私は気力体力ともに疲れ果てていた。

私はあくまで他人だ。師匠と弟子で、家族以上、魂の親子だとヤツはいったが、他人だ。
自分が倒れたら私を巻き込むなどという考えは一切なかったようた。
私はこのままだと共倒れになると思った。

知人が心配してお願いだから病院にいって、といってくれやっと病院にいった。はいにたまった水を抜いてもらった。そのあと入院になったが家族には連絡しなかった。


家族にも一緒に暮らしているという話はヤツはしていなかった。


ヤツは死をおそれていた。自分が死ぬはずはない、と思っていたのだろう。
これまで、いきあたりばったりで、私の人生のことは全く考えてはくれていなかったのだと思った。

ヤツが死にかけてようやくわかった。私はただ利用されていただけなのではないか?と。

なぜ、師に尽くせ、といい、お金も身も捧げ尽くした私に、がんはあんたのせい、と言われなければならなかったのか。

私は兄弟に言われたことを思い出した。

父ががんでなくなったとき、あんたが代わりにがんで死ねばよかったのにと言われとても傷ついていた。

全く同じだった…。



そうか、私ががんになって死ねばよかったんだ。


師とよばせたヤツに、私は、私の命をあげます、といった。

悟ったといっていたのに、こんなにも生に執着するものなのだろうか?
ヤツは自分は神に動かされているのだと本気で思っていた。

神に動かされてるとなると、自分の責任にはならない。金もあんたのものではない、神のものだ、と言い張っていた。

都合がよすぎる。

私は公共料金や税金が払えなくなっていた。ヤツは自分は社長で私は従業員としていた。周りにそう言っていた。だから前に出るな、と常に言われていた。私が目立つと怒られた。前に出ようと思って出たことは一度もない。

お金をたくさん使い運用もうまくできなかった、私は給料をもらって働いていたわけではない。それでもあんたが働かない、あんたが足を引っ張って仕事の邪魔をすると言われた。あんたは贅沢、金食い虫だと言われた。

全部私のせい。


ヤツの遺言は 「お金を返しといて」「あんたはようやってくれた。あんたは何も悪くない」

だった。

入院中も、私の悪口を周りに話していたことを知った。

病院も家族もこいつも、全部私になすりつける。

こんなひどい状況でも借金返済のために働きにいっていた。
ヤツは看護師の文句ばかりいう。ただのわがままにしかみえなかった。結局私が介助することが多かった。
病人だからワガママになるのも仕方のないことか…と思うようにした。

最後の数カ月は緩和病棟にいたため毎日寝泊まりしヤツを看ていた。

父を看取っていたからできたことだ、がん末期の他人を親以上に看ることは、ふつうの神経ならできないと思う、私は帰る場所もなければ、反抗することもできず、ヤツに従うしかなかった。

ひどいことをされても師匠だと思っていた、弟子だからやらなければならないと思っていた。全て間違いだった。


家族にはただ感謝されただけで終わった、私の事情なんておかまいなく、家の都合で片付けにもつきあわされた。
借金を知っても、これは私関係ないからそちらで話し合ってといわれた。

長きにわたってのヤツのモラハラにあったあとに会社で上司のセクハラにあい、さらにボロボロになった。
もう死んでしまいたかった。


個人的な恨みのような書き方だが、あまりによくわからない出来事が続きひどい仕打ちもうけていたので今はこういう書き方しかできない。
ヤツのやっていたことは、個人カルトだ。ヤツは悟りをエサに、私を弟子として育ててやってるんだと師匠ぶっていただけだった。

年齢も隠していたが、そこまで隠す意味もわからなかった。バレたら舐められる、と言うことだったが
なるほど、それは舐められるよなと思った。

57歳の無職で借金持ちのただのおばちゃんだったからだ。
何も成し遂げることができなかった。人の金を神の仕事だとまきあげただけだった。人間は卒業した、悟ってない人たちは幼稚園児だといっていた。卒業したのに、生に執着する。死ぬことを受け入れようとせず、死の恐怖と向き合うこともせず、せっせと高額な健康食品をとり続ける。看護師が薬をすすめると、殺されると何人かにメールしていた。
エゴ丸出しだった。

ヤツの願いは結婚してお金儲けて幸せになりたいことだった。
これからも生きて自分が仕事をし続けると思い込んでいた。

私は何を得たのか??自分の病気ですらあんたのせい、と責められていたのに。
ただ尽くせ、と言われたことを忠実に実行してしまったただの奴隷だった。

ヤツを見捨てればよかったのだ。
ヤツは自分はすごいのだと周りに言っていた。周りの人たちがヤツのことをどう思っていたかはわからない。
見捨てたらきっと復讐したに違いない。
周りに酷いヤツだと何を言われようが、どう思われようが無視すればよかったんだ。

ヤツの脅迫にやられないくらいの強い心をもてばよかったんだ。